夢だったアンティークの家松本市
STORY
気持ちよさを追求した家
白を基調にしたモダンな外観。
お気に入りのアンティーク家具が映える、レトロ感あふれるインテリア。
快適に住めるよう考え抜かれた窓の配置。
あらゆる角度から気持ちよさを追究した注文住宅だ。古いアンティーク家具にあわせたデザイン
誰もがあこがれるのが、ヴィンテージ感があふれるアンティーク家具。
ここの住まい手も数多く所有しており、それらを置くにふさわしい空間となっているのが、この住まいだ。
たとえば床や化粧梁、造り付け家具の面材はダークブラウンで統一し、壁は素朴な風合いの珪藻土塗り壁に。1階の玄関やトイレの床に敷いた天然石、そしてキッチンやダイニングのタイル壁も、こだわりのポイントだ。
そして忘れてならないのが、空間を包み込むデザイン。
南仏のカントリーハウスを思わせる素朴さの中で、1階の階段入口にある下がり壁や2階吹き抜けに面した床、リビングのニッチなど、随所にさりげなく曲線が使われ、雰囲気をやわらげてくれる。
本物の家具に似つかわしい本物の住まい。
デザイン力と技術力、共に備わった、実力派の工務店ならではの仕事なのだ。路地のような玄関
1階東側にある玄関は上がり框がなく、途中で段差があるものの、天然石貼りの土間が和室前まで続いている。
これは玄関脇外壁に取り付けたフィックスの地窓から和室まで通り土間の路地が続くかのような空間演出で、和室の奥には坪庭があり、その様子が玄関の外からも楽しめる。
かつての日本の住まいは、自然を室内に取り込む手法に長けており、通り土間もその一つだった。
一見、洋風なこの住まいにも、日本の生活文化が確かに息づいているのだ。夏も冬も快適に
寒暖の差が激しい信州だから、冷暖房に頼るだけでなく、冬は日射熱を取り入れ、夏は日射を遮る工夫が欠かせない。
ここでも、冬は南面に大きな窓を設けて日射熱を取り入れて室内を暖め、夏は南北に吹く風向きにあわせて窓を設けると同時に西面の窓は極力つくらず、また屋根裏換気を行うことで、日射熱が室内に入り込まないようコントロールしている。
そして、大きな吹き抜け上部の天井ファンを回すことで、上下階の温度ムラを防ぐことができる。
これなら、寒暖の差が激しい信州でも快適に住める。その配慮が、何とも頼もしい。収納の曲面壁
この住まいは、1階にLDK+和室+トイレ、2階に寝室+浴室+トイレが配置されている。
リビングダイニングの上部は大きな吹き抜けで、2階の吹き抜けに面して寝室が。南側には絶景が広がり、その開放感が実にうらやましい。
そして真下にあるのが、キッチンと、壁がゆるやかな円弧を描く収納。
この曲面壁、外観のデザイン的なアクセントになっているが、実は見栄えだけで決まったデザインではない。
というのも、収納自体、カーブにしたがってキッチンを囲い込むような平面形となっており、奥まった場所ほど収納の外から見えにくくなっているのだ。
こうすることで、手前は衣類など頻繁に出し入れするもの、奥には掃除機や新聞紙、資源ゴミなど人目につかずしまっておきたいもの、その中間には日用品のストック、といった具合に場所の使い分けができる。
優美なデザインの裏で、ここまで心配りが行き届いているとは、恐れ入るばかりだ。