大屋根の家松本市
STORY
風景に溶け込む大屋根
田園の中たたずむ大屋根のシルエット。
大きな吹き抜け空間に包まれた、ゆったりしたLDK。
将来を見越して、ゆくゆくは1階で完結する安心の間取り。
これこそ、心からくつろげる、納得の注文住宅だ。大きな吹き抜け空間
この住まいの中心は、何といっても12畳ほどの広さがある吹き抜け。
吹き抜けの下はリビング・ダイニングで、ダイナミックな空間をたのしみながら団らんのひと時を過ごすことができる。
この大きな空間を包み込むのは、白い珪藻土塗り壁と無垢のパイン材によるやわらかな色合い。
このやさしく素朴な空間づくりが、信州の風景にマッチしているのだ。将来のライフステージを見越した間取り
この住まいは、1階にすべての水回りと主寝室が置かれ、2階には子ども部屋と小屋裏収納があるのみ。
こうしておけば、将来子どもが独立した後は1階だけでほぼすべての暮らしが完結する。
30年後、40年後のライフステージを考えると、階段の上り下りがないことが、どれだけありがたいことか。
いつまでも愛される住まいづくりこそが地域に根差したつくり手の使命であることを、改めて教えてくれる。奥さまの仕事コーナー
住まいの西南の角、リビングとの間が縦格子でゆるやかに仕切られた2畳ほどのポケットのようなスペースがある。
これは奥さまのために用意された、ミシン掛けや帳簿付けをするための場所。
天井近くに横長のスリット窓が開いているから、ほどよく明るい光が差し込んでくる。
しかも、あえてキッチンや洗面・脱衣と距離を置くことで、家事の合間の気分転換が図れる。
キッチン側にもインナーテラスが用意されているから、状況に応じて使い分けが可能だ。
とかく効率一辺倒では快適な暮らしが送れない。それを熟知したつくり手の配慮がうれしい。玄関と外仕事用の物置
玄関は必ずしも広い必要はないが、一歩出ると野ざらしでは、雨天や降雪時にあわてて傘を差さなければならないから不便だ。。
その点、この住まいの西側にある玄関ポーチは全く問題がない。
なぜなら、玄関ポーチが外壁より内側に入り込んでいるため上部に天井があり、雨天でも玄関を出てから落ち着いて傘をさせるのだ。
また、この住まいは玄関とポーチを挟んで反対側にもう一つ出入り口がある。
これは雪下ろしの道具などを入れる収納で、こちらも玄関ポーチに天井があるから、降雪時は落ち着いて道具を取り出せる。
地域の暮らしを知り尽くしたつくり手ならではの工夫なのだ。