金属サイディングと塗壁の家松本市
STORY
様々なアンサンブルが光る外観
鋼板と塗り壁を組み合わせた、モダンかつ味わい深い外観。
珪藻土塗り壁と無垢フローリングのシンプルで温もりあるインテリア。
適材適所に配した収納と効率的な動線の絶妙な組み合わせ。
住まいと暮らしを彩る様々なアンサンブルが豊かな暮らしを約束してくれる注文住宅だ。2階のセカンドリビング
この住まいは、1階がLDK+水回り+客間用の和室、2階が各個室という構成で、来客の応対もある1階のパブリックゾーンに対して、2階は家族のみのプライベートゾーンといえる。
そこで注目したいのは、2階の南側、吹き抜け脇にある3畳ほどのフリースペース。
日当たりがよく、天井に物干し金物が取り付けられているが、役割は物干しだけではない。
東側に造り付けの書棚が用意され、ソファを置けばくつろぎながら読書ができる、いわば書斎兼セカンドリビングなのだ。
絶好の眺めを前に、完全にプライベートな時間を楽しむことができ、また吹き抜けを介して1階とつながっているので、1階にいる家族とお互いの気配も伝わる。
つくり手の優しさが伝わってくる空間だ。収納と家事動線の関係
日常の暮らしは、状況に応じて物を出し入れする繰り返しでできている。
だから収納は、物を押し込んでおく場所があればいいというのではなく、物の出しやすさ、動線上の効率のよさが大事なのだ。
たとえばこの住まいの1階は北側が水回りの動線になっており、西側から順に、キッチン、洗面・脱衣、浴室が並ぶ。そして、キッチンと洗面・脱衣の間に、納戸が入っている。
この納戸はキッチン側と洗面・脱衣側にそれぞれ出入り口があるから、キッチン用品と浴室用品を両方しまえるし、キッチンと洗面・脱衣の双方向に通り抜けができ、家事の効率アップに貢献してくれる。
“使える”住まいは、納戸のつくり方がひと味もふた味も違うのだ。和紙畳が気持ちいい客間の和室
和室の用途として最も期待されるのは、何といっても客間。
来客用の応接間と寝室を兼ねた場所が一室あるだけで、住まいのキャパシティはぐっと広がるのだ。
この住まいでも、客間としての和室が用意されている。
来客が気持ちよく過ごせるよう、足触り抜群の縁無し和紙畳を採用。
また、東側に設けた幅広窓から射し込む朝の光が、心地よい目覚めを約束してくれる。
客間にしておくのがもったいないぐらいだ。断熱も自然素材で
現代の住まいは、もはや断熱材ぬきでは考えられない。
断熱が行き届いた家とそうでない家とでは、高血圧など疾病の要因になるリスクが全く違うのだ。
しかし問題がないわけではない。
ガラス繊維や樹脂を用いた断熱材は高性能であることは確かだが、自然循環からは外れた素材。
ゆくゆくは産廃として処理せざるをえないのだ。
そこで登場したのが、この住まいでも採用しているセルロースファイバー。
古紙をリサイクルした断熱材で、環境に優しいだけでなく、吸湿性もすぐれている。
将来、建設時や解体時の省エネ化、低炭素化が求められることが必至の中、新たな可能性にトライする工務店に拍手を送りたい。