距離感が愛しい「同居型二世帯住宅」平屋の家松本市

構造:木造1階建/敷地面積:224.76坪/1階面積:42.21坪

今回ご紹介するのは、玄関、リビング、そしてキッチン等の水まわりを共有する「同居型の二世帯住宅」。
それぞれの世帯のプライベートを尊重しながらも、「一緒に過ごす時間」を楽しめる工夫がなされている家だ。
そのちょうどいい距離感のヒミツは、住む人の行動と居心地まで計算しつくした設計にある。

大切な人たちと、一緒に生きていく。
家という存在の、そんな本質的な役割を感じる住まいに仕上がった。

STORY

  • 距離感が愛しい「同居型二世帯住宅」平屋の家

    モダンでスタイリッシュな平屋の外観

    広い敷地を活かした平屋は、まるでおしゃれなショップのような佇まい。
    目をひくのは、表情のある「白の塗り壁」や人気のオリーブ色に塗られた「無垢の杉板」。
    贅沢に使用した無垢材が、やさしい雰囲気に包まれた家の中を想像させる外観だ。

    少し遠くからわが家を眺め、「素敵だ」としみじみ思える幸せ。
    自分たち自身を誇りに思えるような外観が、家族みんなを出迎えている。

  • 距離感が愛しい「同居型二世帯住宅」平屋の家

    L字型のプライバシーに配慮したつくり

    道路や隣家との距離感もまた、建築士の腕のみせどころ。
    今回建築士が敷地条件を考慮して導き出した答えは、建物を「L字型」にすることだった。

    道路に面した方にL字型の外側部分を配置し、内側部分に庭を設けて、外からの目線をさえぎりつつ、開放感を演出した。
    庭は南東に位置しているので、朝日の美しさや午前中の陽当たりの気持ちよさも取り入れた設計となっている。

    決められた敷地条件のなかで、どの方角に、あるいはどの高さに壁や窓を配置するのか。お客様の暮らしを想像する力と、アイデアを実現させる技術がかたちになった設計である。

    また、サンプロが全棟実施している許容応力度計算にて耐震等級3相当を確保し、頑強で安心できる構造に仕上がっている。

  • 距離感が愛しい「同居型二世帯住宅」平屋の家

    庭とつながる開放的なLDK

    玄関からリビングに入って誰もが感じるのは、30帖あるその開放的な広さだ。
    さらに通常よりも20cm天井を高くしてあるため、縦空間の余裕も感じることができる。
    カフェスタイルのインテリアは、北欧テイストのやさしい雰囲気が自慢。
    リビングを中心に家族がゆったりと集まれる大空間の間取りが、二世帯の程よい距離感を生み出している。

    回遊性の高い動線が、各要所を見事につないでいるのも特徴だ。
    玄関から入ってすぐに手を洗える洗面所は、そのままリビングに続き、ダイニングとキッチンが見渡せる。
    パントリーはキッチンのすぐ隣に配置し、パントリーから勝手口を通って外へ出ることも、そのままリビングへアクセスすることも可能だ。
    動線のスムーズさは庭まで続き、大胆に配された窓のどこからでも庭へ出ることができる。

    庭はその色や表情を季節ごとに変化させ、信州の自然とのつながりを感じさせてくれる。
    室内とつながっているように感じるこの庭が、開放的なLDKをより上質な大空間へと導いているのだ。

  • 距離感が愛しい「同居型二世帯住宅」平屋の家

    お母さまと若世帯とのちょうどいい距離感

    L字型の中央に共有部のLDKや水まわりを配置し、その両端にそれぞれの世帯の居場所をそれぞれつくった今回の間取り。
    ちょうどいい距離感を、至るところで提案している。

    たとえば、洗面所と脱衣所は分けて独立させ、それぞれで使用できるよう配慮。

    また、お母さまの部屋にはドレッサーにもなる洗面カウンターを設置し、「ササっと手を洗いたい」「ちょっと喉がかわいた」といった時に共有スペースまで行かずとも水道を使用できるようにした。
    また、縁側の窓からお友達を招き入れることができるため、若世帯に気をつかわずにお友達との時間を楽しめるようにもなっている。

    そこに住む人がみな、気を使い過ぎずに楽しく暮らす工夫を施しているのだ。

  • 距離感が愛しい「同居型二世帯住宅」平屋の家

    適材適所。使う意味を考え抜いた自然素材

    この家全体に流れるぬくもりある空気感には、インテリアにふんだんに使われている「自然素材」も一役買っている。
    LDKの床は、落ち着きのあるオーク材。
    キッチンの床には、汚れや水しみに強い本物のタイル。
    コミュニケーションの場であるキッチンカウンターには、木の風合いが美しいタモの木にアクセントにアイアンを使用。
    また、お母さまの部屋には、肌ざわりがやわらかなメープル材など、それぞれの場所に最適な自然素材を使用することで、家全体の心地よさを高めている。

  • 距離感が愛しい「同居型二世帯住宅」平屋の家

    パッシブデザインとAirflow+FANで省エネ&快適

    この家のベースとなっているのは、可能な限りエネルギーを消費しないスタイルを実現させる「パッシブデザイン」のマインドだ。
    住まいを建てるにあたって近年注目されている省エネといった考えを、暮らしのなかで無理なく叶えることができる設計である。

    たとえばLDKの南向きの窓は、軒先から奥まった場所にある。
    これにより日射角度の高い夏の日差しを遮ることができ、日射角度の低い冬にはあたたかな光を採り入れやすい。

    そして、サンプロが推奨する床下エアコン全館空調システム「Airflow+FAN」(オプション)。高効率床下エアコンが建物の基礎部から冷暖房を機能させ、空気を熱分配ダクトファンで家中に循環させて適温を保持している。
    これこそが、信州に暮らす本当の「心地よさ」を叶えたデザインなのである。

ホーム > 建築事例 > 信州現代民家