敷地面積39坪に建つモダンな家松本市

構造:木造2階建/敷地面積:39.39坪/1階面積:17.88坪/2階面積:15.56坪

STORY

  • 敷地面積39坪に建つモダンな家

    広さを感じるLDK

    玄関ホールをぬけてLDKに足を踏み入れると、まずはオープンキッチンが目に入る。
    さっぱりと清潔な白が似合う、この家の暮らしの中心だ。

    そのまま右手に進んでいくと、行きつくのは光あふれるダイニング。
    上部の吹抜けと南側の窓から信州のまっすぐな光が差し込み、LDK全体を明るく照らしている。

    実はこの家は敷地面積39坪のなかで、建物と車2台分の駐車場を確保した住宅設計によって建てられている。
    しかしこの吹抜けや大胆にとった窓で、LDKに「高さ」と「広さ」を感じる空間を確保。
    キッチン、ダイニング、リビングを一線上に並べることで、「長さ」も演出した。
    加えてポイントとなるのは、LDKとつながった和室だろう。
    動線に沿って部屋を配置したことにより、別空間でありながら、LDK全体に一層の開放感をあたえている。

    敷地いっぱいに幸せがつまった空間が、ここにはあるのだ。

  • 敷地面積39坪に建つモダンな家

    10年後も、20年後も。暮らしを彩るインテリア

    贅沢さをギュッと濃縮したようなこの家では、1階も2階も、水まわり以外すべて無垢の床だ。
    経年変化が魅力のひとつである無垢材はやさしい触り心地で家族の毎日を支え、まるで子どもたちの成長と共に歩むかのようにその色を深めていく。

    リビングの天井には外観と同じレッドシダーで遊びゴコロを加え、
    一部の壁には珪藻土の塗り壁をほどこし、深呼吸したくなるような、気持ちのいい空間に仕上げている。
    ダイニング上部の梁と、そこから下がるライトは夜のひと時をグッと上質なものにするだろう。

    家を彩るインテリアとしては、玄関に入ってまず目に飛び込んでくる、あづみの松の板張りも見逃せない。
    きっとこの家に住み慣れた10年後にも、それらの美しさに心をつかまれてしまうはずだ。

  • 敷地面積39坪に建つモダンな家

    こもれる「書斎」に、夢を詰め込む

    小さなころに憧れた、自分だけの秘密基地。
    ダイニングテーブルの下や、押し入れのなか。あるいは庭の隅や廊下の突き当りを自分だけの秘密基地にして遊んだ経験はないだろうか。

    この家の二階に堂々とつくられた書斎は、仕事部屋であると同時に、そんな幼いころの夢を叶えるものだ。

    小さな空間ながら、備え付けのテーブルはL字で広々。
    勾配天井がちょうどいいこもり感を演出し、本棚にはぎっしりと知識が詰まっている。
    アクセントクロスには、深い思索を導くブルーをチョイス。
    大人のプライベート感が漂うこの空間には、絵画や観葉植物もよく似合う。
    落ち着きのなかに混ざる夢のかけらが、キラキラとした自分だけの時間を生み出していく。

  • 敷地面積39坪に建つモダンな家

    最短経路を実現するスマート動線

    この家の大きなパントリーは、計算しつくされた動線上にあって使いやすい。
    玄関ホールから入ってすぐ左手にあるパントリーの扉。
    買い物から帰ったその足でパントリーへ入ると、そのまま進んでキッチンへ出ることもできる。この動線を通れば生鮮食品と保存食品を一気に収納することが可能なので、できるだけ生活感を出したくないLDKをすっきりと保つことができるのだ。
    さらに勝手口もついており、駐車場に直接出ることもできるため、家族と出かけるときの便利な動線として活躍する。
    このパントリーは、キッチンを中心にぐるぐるとまわる動線としても機能するため、最短経路で家事をこなす強い味方にもなるのだ。

  • 敷地面積39坪に建つモダンな家

    スッキリと暮らせる収納計画

    限られた敷地内で整然とした状態を維持できるよう、収納計画にもこだわった。
    コンパクトだからこそ把握できるメリットを十分に活かし、適材適所な収納スペースを確保している。

    たとえば「玄関」には、家族4人分の靴や上着がしっかりと収まるよう、玄関とは別空間のシューズクロークを設置。
    あるいは「洗面所」にはぴったりと収まる造作棚を設け、水まわりで必要なタオルやランドリー用の小物が入るようにしている。
    「和室」にはもちろん標準的なサイズの押し入れを確保してあり、「LDK」では長く取ったキッチンカウンターの下が収納としても活躍する。

    二階に目を向ければ、子どもたちの部屋にはそれぞれクローゼット。さらに主寝室に通じる「ウォークインクローゼット」はほぼ一部屋分の広さを誇る。

    敷地条件を最大限に活かし、楽しみながら便利に暮らせる家づくり。
    家族の笑顔を近くに感じる、この世にひとつのモダンな住まいとなった。

  • 敷地面積39坪に建つモダンな家

    モダンで個性的。他にない外観

    その日の用事を終え、立ち並ぶ家々の通りを抜け、わが家へと帰ってくる。
    洗練されたこの家の外観は、いつ見てもまわりとはひと味違う。

    レッドシダーの赤茶色と真っ白な壁のコントラストが美しく、
    立体的に外壁をフチ取った木板張りが、他にはない個性をプラス。
    小さく並ぶ窓は上品で、機能性も高いつくりだ。通りからの目線が気にならないよう配慮された位置と大きさなのである。

    それはたとえば北欧の最先端の都市部で、小さいながらも濃度の高い暮らしを営むようなーー。
    ニュートラルで、しかしあたたかみのある、優れたバランスの上に建った住まい。
    都会的なモダンさと自然の豊かさ。その両方によろこびを見出せる家となった。

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