2023.08.18
お盆中の各地の豪雨災害
建築設計の贄田です。
今年のお盆休みは、いかがでしたか。
台風の影響があり、遠出を控えた方も多いと思います。
今回の台風でも強風に煽られ看板が飛んだり、屋根が剥がれ近くの電線にあたりショートして一帯が停電になるなどの被害が
ニュースでも伝えられていました。
また、豪雨による土砂災害や洪水被害など各地で大変多くの災害が起こりました。
災害に備えることの大切さも、改めて考えさせられます。
これから建築を予定されていらっしゃる方は、ハザードマップ等でその土地のリスクを検討されることをお勧めします。
国土交通省・国土地理院のサイト ハザードマップポータルサイト (gsi.go.jp)
参考)上田市ハザードマップ
海がない長野県では高波や高潮の災害はないのですが、土砂災害と洪水の災害は毎年どこかで起こっています。
先ず、土砂災害は3つに大きくは分類されています。
・急傾斜地の崩壊警戒区域(傾斜度が三十度以上である土地が崩壊する自然現象)
・土石流警戒区域(山腹が崩壊して生じた土石等又は渓流の土石等が水と一体となって流下する自然現象)
・地すべり警戒区域(土地の一部が地下水等に起因して滑る自然現象又はこれに伴って移動する自然現象)
現象が似ているのですが、原因が違っているため対策も違ってきます。
それぞれ特別警戒区域(レッドゾーン)と警戒区域(イエローゾーン)に分かれ、特にレッドゾーンについては、
建物にも規制がかかります。リスクを考えるとハザードマップの赤く塗れている部分のレッドゾーンは
避けられたほうが良いかと思います。
イエローゾーンで建築をご検討する場合でも、慎重に検討することが重要です。
詳しい建築士もたくさんおりますのでお気軽にご相談ください。
洪水災害での被害は6段階に分かれておりますが、洪水の起こり方は、川の規模によって変わるため
その特徴を見極める必要があります。
・中小河川は川幅が狭く水位が急激に上がります。
また、山あいでは水だけでなく流木や土砂などが建物に被害を与える危険性もあります。
・川幅が広い河川は、ひとたび溢れると広い範囲が、長時間浸水し、
雨がやんでからも水位の上昇が続くことがあります。
また、ハザードマップに浸水の想定が示されていない中小河川や、年々想定を上回る豪雨も多くあり、
ハザードマップに記載のない地域でも被害が出ているケースもあります。
河川の近くをご検討の際は、ハザードマップだけではなく
地形や成り立ちといった土地の状況など様々な方向から検討してみてください。
豪雨のたびに、不安な日常を送るのは、とても大変です。お気軽にご相談ください。