2016.11.14

シックハウス症候群とは

みなさん、シックハウス症候群という言葉を聞いたことがありますか?

このブログでも複合フローリングの回で、一度ちらっと言葉は出したのですか、そこでは詳しく説明していませんでした。
なので、今回はそのシックハウス症候群について説明していきたいと思います。
誰にでも起こるというわけではないのですが、新しい住宅を建てる前に知識を入れておくことに損はないはずです。

まずシックハウス症候群とは、新築の住居に住み始めたころに、倦怠感・めまい・頭痛や湿疹、また、まれに呼吸器疾患などの重い症状があらわれる体調不良の呼び名です。

主に、新築の住宅内の空気が何らかの原因によって汚染され、その空気を吸い込むことでこれらの症状があらわれる、とされています。

原因物質として、よく挙げられるのが建材やフローリングの接着剤や塗料など有機溶剤に含まれるホルムアルデヒドです。また、シロアリなどを予防するための防腐剤に含まれる有機化合物や、カビなどによる空気汚染も原因と言われています。

ではなぜこのような体調不良が起こり得るのでしょうか。
それは近年の建築技術の発達に起因します。なかでも一番の原因となるのが気密性です。
最近の住宅では、驚くほど気密性が高くなってきています。これは冷暖房の運転効率を高め、省エネにも貢献してはいるのですが、気密性が高いということは同時に室内の空気が十分に換気されないということも意味します。

シックハウス症候群は空気汚染が原因と言われていますから、その一番の対策になるのが換気です。
特に冬場は寒いからといって窓を閉め切ってしまいがちではないでしょうか。しかし、たとえそれが汚染されていない空気であっても換気を行わないというのは身体にとってあまり良くありません。

最近ではホルムアルデヒドのような原因物質を含まない塗料や接着剤も開発されてきてはいるのですが、不安な場合は換気をする、というのが一番簡単な方法ではないでしょうか。
これからどんどん寒くなってくる季節ではありますが、健康のためにも、冬場でも適度な換気は行うようにしましょうね。

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