2016.09.13

二世帯住宅の種類~一部共用タイプ~

前回、前々回と二世帯住宅のタイプを紹介しました。
今回は、残りの一部共用タイプについて紹介します。

このタイプは、共用タイプと完全分離タイプのハイブリッドであると言えるでしょう。
この一部供用タイプの魅力は、独立を維持しながら交流の楽しみがあることです。
しかし、この交流スタイルは一律ではありません。
そのため、暮らしのシーンを具体的にイメージしながら独立と交流のメリハリをはっきりさせて計画を練るようにしましょう。

では、この一部共用タイプのポイントはどこなのでしょうか。

まずは、生活ゾーンをきちんと分けることです。
普段の暮らしは別々にすることを前提にしている一部供用タイプでは、親世帯、子世帯そして共用スペースをできるだけゾーンとして分けて、動線もあまり交わらないように工夫しましょう。
動線が交わらないようにゾーン分けすることによって、お互いの快適な暮らしに繋がります。

2つ目は、キッチンです。
普段の食事は別々に摂ることになると思いますが、週末や記念日は一緒に食事を楽しみたいと思いませんか?
子世代・親世帯のどちらか一方のダイニング・キッチンを広めにしておくことによって、みんなで集まってにぎやかに料理したり、食事を楽しんだりすることができます。

3つ目は、水廻りの独立性です。
浴室が共用で、洗面室を脱衣所として使っている場合、誰かが入浴中の時に洗面室が使えなくなることがあります。
脱衣所とは別に洗面室を設けることによって、入浴中でも気兼ねなく洗面室を使用することが可能です。
また、浴室を用意しないまでも、各世帯のスペースに専用の洗面コーナーやシャワーなどを設置する工夫をすると良いでしょう。

この一部共用タイプは、しっかりとしたゾーン分けやキッチン、水廻りを整備することによって、家族の交流の場を創出することができます。
プライベートの時間と家族と過ごす時間のバランスを取りやすいものだと言えるでしょう。

タイプごとによって、二世帯住宅の良さが違ってきます。
ぜひ、二世帯住宅を建てる際には生活に合ったタイプを選びましょう。

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