2016.08.29
住宅ローン控除とは
住宅ローンを全額長い時間をかけて支払わなければならないと考えたとき、気が遠くなりそうになることはありませんか?
実際、30年ローンを組んで返済していくことを考えると果てしなく感じることもあります。
しかし、現在は住宅ローン控除という制度があるのです。
今回は、この住宅ローン控除について紹介します。
一般的に住宅ローン控除と言われれば、新築住宅、中古住宅の取得や一定のリフォーム工事を行う際に10年以上のローンを組んだ場合に所得税が10年間控除される制度のことを指します。この制度を利用すると、少しでも費用を抑えることができるのです。
よくローン残高の1%の額が戻ってくることが強調されていますが、実際には年間最大控除額、その年に納める所得税額のうち一番少ない金額が上限となります。
そのため、実際に戻ってきた金額を見て思っていたものと違うということが起こっているのです。
例えば、年末の住宅ローンの残高の1%の額が30万円で、その年に納める税額が25万円、最大控除額が年間40万円になっている場合、戻ってくる金額は25万円です。
つまり、納める税額が少ない場合、計算から求められる控除額や最大控除額がどれほど大きくても意味がない、ということになります。
また、所得税から控除しきれない額がある場合は、個人住民税から控除されることになりますが、一般的には最大控除額を控除してもらうのは、高額納税者のみと言われています。
住宅ローン控除を受けたいと考えているのであれば、最大額を控除してもらうことが難しいことを理解しておきましょう。
では、住宅ローン控除を受けるための条件は何なのでしょうか。
・自ら所有し、居住する住宅であること
・住宅の引き渡し又は工事完了から6か月以内の居住すること
・床面積が50m²以上であること
・床面積の二分の一以上が居住用であること
・借入金の償還期間が10年以上であること
・年収が3000万円以下であること
等です。
また、中古住宅や増改築・リフォームでも一定の条件を満たしていれば、住宅ローン控除を受けることができます。
住宅を建てる前、改築やリフォームをする前に確認してみてはいかがでしょうか。