2021.10.17
地元のお宝
みなさん、こんにちは。新築事業部ヒラサワです。
まだ少し暑い日もありますが、だいぶ秋らしくなってきました。
長野県内のコロナも落ち着きを見せていますが、
まだ帰省や旅行には踏み切れませんね。
私も5月のゴールデンウィーク以来、帰省ができておらず少し寂しいです。
今回は、なかなか帰れない地元にあるお宝をご紹介します。
それは…旧小笠原家書院です。国の重要文化財に指定されています。
長野県南部を治めた最後のお殿様である小笠原 信嶺(おがさわら のぶみね)様の弟、
小笠原 長巨(おがさわら ながなお)様が旗本として飯田市の一部の土地を与えられ、移り住んだ武家屋敷です。
城門、物見櫓、広間・台所など多くの建物があったようですが、現在は応接間を兼ねる書院のみが残っています。
私が小学生の頃、夏休みになると地域の清掃活動でこの場所の草取りや掃除をしたり、
授業で新聞を作ったときに取材させて頂いたり、
建築系の専門学校へ行ったときも、夏休みの課題として出た建物スケッチはここへ来て描いたり
私にとっては馴染みがある思い出深い建物です。
お気に入りはおしゃれな釘隠しと格式の高い杉戸。
最高級の木材を使用し細部にまで気を使って建てられたそうで、
目立ちやすい釘に永楽通宝を模した釘隠しをかぶせてアクセントとしています。
う~ん、おしゃれ!
また、応接間を囲む廊下が杉戸で区切られており
そこから先はお殿様しか立ち入ることができなかったと言われています。
見学される際、中へ入ることができますので ぜひお殿様気分を味わってみてください。
また、旧小笠原家書院の隣には資料館が建っています。
緩やかに逆S字を描いて佇む資料館は、建築家ユニットSANAA(サナー)による設計です。
メンバーである妹島和世(せじま かずよ)さんはこの小笠原家に由縁があるそうで
知った時には勝手に親近感を覚えてしまいました。
中へ入ると少し高い目線から旧小笠原家書院を眺められ、立派なこけら葺きの屋根もじっくり見られます。
こちらは旧小笠原家書院が建っている小高い場所から坂を下りてすぐの小道です。
川のせせらぎが気持ち良い、お気に入りのお散歩コース🏃
地元のお宝建物と風景のご紹介でした。
皆さんの生まれ育った場所にも、皆さんだけのお宝景色があることでしょう。
たまに思いを馳せるのもいいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう👋
【参考文献】飯田市ホームページ https://www.city.iida.lg.jp/site/bunkazai/ogasawarashoin.html