2018.02.25
新築住宅購入の前に行う資金計画の流れ【後編】
前回の記事にでは、資金計画の流れの前半部分をご紹介しました。
実際にやることとしては、自己資金のうち住宅費用に充てることのできるものと、住宅新築に必要な費用を比較することでしたが、その時に必ずしも前者が後者を上回っているとは限らないかもしれません。
必要な費用の方が高いようでしたら、自己資金からだけではなく住宅ローンと呼ばれる銀行からの融資によって支払いを行うことになります。
今回は、資金計画の流れの後半部分として、支払いの計画およびどのように返済していくかを考える段階についてお話しいたします。
4.支払いの計画を立てる
住宅新築に関しましては一括支払いのことが多いですが、分割の場合もあるかもしれません。
複数方法があるのならば、どの方法が最善かをじっくり検討しましょう。
支払いには、購入・新築工事に関する費用だけではなく税金もあります。
それぞれ住宅ローンと自己資金のどちらの方法で対処するのかを考え、住宅ローンで支払う場合には銀行から出資してもらう日程の調整も行いましょう。
5.住宅ローンの額の決定・どのように返済していくかを計画する
住宅ローンは数十年かけて返済を行っていくことになります。
現状のお金の使い道を見直して、返済が確実にできると考えられる住宅ローンの額を定めます。
融資額には条件によっては限度がありますので、その額が借りられるかどうかを銀行に問い合わせてみると良いでしょう。
冒頭の内容を逆に申し上げますと、頭金として用意できる金額と返済可能な住宅ローンの金額の合計が購入可能な土地及び住宅の価格の上限ということになります。
住宅ローンは後々に負担になるものですから、住宅の補修や改修にかかる費用や、税金・養育費・老後の生活費といった住宅購入後にある高額の支払いになりそうな場面についても検討することが重要です。
老後破産あるいは滞納による住宅放棄に陥らないためにも、長期的に未来を見据えて返済の計画を立てるようにしましょう。
一般的に、年間の返済額は年収の4分の1以内であれば安心と言われており、金融機関の審査基準でもありますので、それに照準を合わせても良いでしょう。