2017.12.02
理解したうえで注文住宅を選ぼう! 注文住宅のデメリット 後編
前編では、手間と時間がかかる点と、想定と完成で多少のギャップが生じてしまうことの理解を深めました。
今回は予算に関するデメリットの理解を深めていければと思います。
一つ目のデメリット:建売住宅に比べて割高
【デメリット対象者】
土地単価の高い地域に家を建てようとしている人
入居までの工程が長く手間がかかる注文住宅は、完成品を購入する建売住宅よりもどうしても割高になってしまいます。それに加えて土地の値段も上乗せされてしまうため、土地の坪単価が70万を超えるような地域であれば建売住宅にするのが賢明といえます。
逆に地方に家を建てようとしていて、土地単価の安い土地であれば注文住宅でも、建売住宅とあまり差がつかないこともあるので、あなたのお住まいの地域によってはこのデメリットを抑えることも出来ると言えます。
二つ目のデメリット:予想外の出費
工事請負に関しては、“見積以外の出費が発生した場合も追加費用は頂かない”といった分が約款に含まれていると思いますが、それ以外の諸経費などは見積よりも増減する可能性があります。
例えば予想外の出費として考えられるのは、地盤改良、融資に関する費用、各種登記費用、上下水道引き込み費用などがあります。
地盤改良に関しては、調査の結果“特に軟弱な地盤であった場合、数十万から数百万程度増えてしまう可能性もあります。
融資に関しても、先に土地を購入して注文住宅を建てる場合、土地購入資金に対する金融機関の融資が難しい場合もあります。土地購入資金を住宅ローンの一部実行分として融資する金融機関のほか、土地購入には住宅ローンよりも高い金利のローンしか融資しない金融機関もあるので事前に入念な打ち合わせをする必要があります。
こうした予想外の出費をある程度想定したうえでこだわりを反映させていくので、予算を多めに見積もっておくことと、予算内に収まるように絶対に譲れないポイント以外はある程度妥協することも考えておきましょう。