2017.11.22
陥る前に知っておこう!二世帯住宅に潜む失敗 後編
前編では、玄関共用、リビング共用、キッチン共用など生活環境を一緒にすることで生じてくる問題について理解を深めました。
今回はお金に関する失敗事例を対策とともに紹介していきたいと思います。
1.水道光熱費に関する失敗
水道光熱費に関しては、「私たち子世帯は日中家を空けていて、いつも家にいるのは親世帯なのに水道光熱費を折半するのはおかしい」、や「子世帯の入浴時間に合わせ夜遅くまでお風呂を温かくしておかなければならないため光熱費がもったいない」といった声が聞かれます。
対策としては、親世帯に何かを依頼して不満を減らす、親世帯と相談して少し多めに出してもらう、各種メーターを別々に設置する、親世帯が入浴時間を少し遅らせるなどの方法が挙げられます。
2.建設費用に関する失敗
建設費用に関しては、「頭金を半分ずつ出し合うという約束を反故にされた」などの声が聞かれます。
対策としては、お互いにいくら用意できるのか話し合っておく、住み始めてからの生活費の分担も決めておく、などがあります。
こうした金銭トラブルは家族の絆にひびが入る原因となってしまいます。
そこでここからは、二世帯住宅を成功させるコツを紹介していきたいと思います。
1.子世帯親世帯別々で業者との打ち合わせを行う機会を設ける
二世帯住宅の陥りがちな問題として、子世帯が親世帯に対して不満があっても言い辛く、それが積もり積もって爆発してしまうということがあります。
後から実はこんな風にしたかったなどと言っても遅いので、初めに業者の方に間に入ってもらってお互いの要望をすべて出し切っておきましょう。
2.共有スペース、生活費に関するルールを決めておく
前編・後編でも書いたように、これらの問題は事前にちゃんと話し合い、ルールを決めておくと解決できるものが多いのです。
「家族の中でそんな杓子定規なことはやりにくい」と思うかもしれませんが、後々になって冷え切った関係にならないためにも明文化しておきましょう。
いかがでしたか?
前編・後編とお伝えした内容を参考に、スムーズに二世帯住宅を完成させてくださいね。