2017.11.17
陥る前に知っておこう!二世帯住宅に潜む失敗 前編
「親の介護をしないといけないから」
「共働きで、親に子供の世話をしてもらいたいから」など様々な理由で二世帯住宅を検討している方は多いと思います。
また、2015年から施行された相続税の増税も拍車をかけました。
これによって課税対象者が大幅に増えたのですが、二世帯住宅で親と同居している場合などは、「小規模宅地等の特例」が適用され、土地の評価額が8割減となり、相続税の軽減につながります。
費用の面からみても二世帯住宅は魅力的なのですが、実は皆さんが陥りがちな失敗例がいくつかあります。
それを対策とともに紹介することで皆さんの二世帯同居生活を快適なものにしていきたいと思います。
1.玄関共用による失敗
玄関を共用にすることで、「いちいち行き先と帰宅時間を聞かれてストレスがたまる」や、「残業や飲み会で帰宅が遅くなると何か言われるのではないかと気苦労する」などの声が聞かれます。
対策としては、お互いの外出などには干渉しないように事前に決めておくことが重要です。
2.リビング共用による失敗
リビングを共用にすることで、「くつろげない」や、「家族だけでコミュニケーションをとりたいのにとれない」といった声が聞かれます。
対策としては、小さめのキッチンがあるサブリビングを作ったり、一人きりになれる書斎や趣味のためのスペースを設けることが重要になってきます。
3.キッチン共有による失敗
キッチンを共有することで、「娘基準の高さなので自分(お義母さん)が使いづらい」や、「どっちの家庭の食材なのか分からない」といった声が聞かれます。
この対策としては、主に使う人にキッチンの高さを合わせたり、大きめの冷蔵庫を購入し、段ごとにどちらの家庭のスペースにするのか割り振っておくとうまくいきます。
この様に生活空間が一緒だと、プライバシーの確保や利便性などで問題が生じてくることを理解できたかと思います。
事前によく話し合い、対策を練っておきましょう。