2016.09.08

二世帯住宅の種類~完全分離タイプ~

前回は、二世帯住宅の共用タイプについて紹介しました。
今回は、完全分離タイプについて紹介します。

完全分離タイプとは、文字通り二世帯を独立させるようにデザインされるものです。
玄関を二つに分け、共用部分を最小限にして完全に独立させた住まいを二つ並べるのが特徴と言えるでしょう。
あらゆる点で独立性をしっかりと確保しつつ、不便を感じないような工夫を凝らすことが暮らしやすさのポイントになります。

では、完全分離タイプの二世帯住宅を建てる際に注意してもらいたいポイントは何なのでしょうか。

まずは、家の分け方です。
二世帯住宅を上下、あるいは左右に家を分けることになります。
左右に家を分ける場合には、上下に分けるときよりも比較的広い敷地が必要になってきます。また、住まいの内部にそれぞれ階段を設けることになるので、空間の使い方に工夫が必要です。
上下に分ける場合は、階段が一つで済みます。
そのため、敷地をより有効に使うことができますが、足音をはじめとする生活音に気を付ける必要があるでしょう。

2つ目は、内部でつなぐのかどうかという点です。
もしも内部にドアを設けないのであれば両世帯の行き来は一度外に出て玄関から再び入ることになります。
行き来する機会が多いのであれば、内部に一つドアを付ける方が便利でしょう。
また、将来この家をどうするかによって、関係するため設計する段階でよく考えておくと良いです。

3つ目は、簡単なリフォームをするだけで完全に独立できるようにすることです。
将来、2つあるうちの1つを賃貸住宅として貸し出すことも考えられます。
その時に便利なのが、玄関やキッチン、お風呂場などすべてを別々にした独立タイプです。
しかし、内部にドアを作った場合、そのまま貸し出すことは難しくなります。
そのため、簡単なリフォームを行うだけで扉を壁にできるように考えておくと良いでしょう。

将来のことを考えるのであれば、この完全分離タイプが便利ではないでしょうか。
ぜひ、二世帯住宅を建てる際には参考にしてください。

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