2021.11.06
家は子供のコミュニケーション力を育てるステージ
皆さんこんにちは
新築事業部建築設計の贄田です。
最近は日の暮れるのがとても早く確実に、冬へ向かっていますね。
あっという間に一年終わってしまいそうです。
ブログ初投稿ですので少し自分が日頃、お客様のご要望をお伺いしながら設計をさせて頂く上で、
私が大切にしている設計の思いについて書きたいと思います。
社会に出て一番必要となるのはコミュニケーション力と言われています。
もちろん知識や健康な体や心はとても大切です。
ただし健全な心や体もコミュニケーションが人とうまく取れないと誤解や孤独を生んでしまい、
ストレスを生み健全な心と体へも影響を与えてしまいます。
特に日本の社会はアメリカをはじめ西洋の個人の意見や思想、プライバシーを大切にする社会とは
少し違い協調性を求められる社会ですのでコミュニケーション力がとても大切となります。
日本ではコミュニケーション力を育てることが社会性のある人の成長にはかかせません。
そして人の成長は日々無意識のうちに周りの様々な環境の影響を受けながら成長していきます。
ということは環境を整えることで、ある程度コミュニケーション力を育てることも可能だと考えられます。
設計者として携わった際には、子供のコミュニケーションを育てる環境づくりも反映しながら
設計させていただきたいと思います。
どんな設計をしているのか少しお伝えします。
子供たちは小さなステージから徐々に成功と失敗を繰り返しながら大きな社会へと成長していくのですが、
コミュニケーションの最初のステージは家庭であり、多くの場合コミュニケーションの中心になるのは母親です。
現在、子育て世代の多くの方が共働きをされていると思います。
仕事から帰ると家事に追われ、なかなか子供たちともコミュニケーションの時間もとれない事も多いことでしょう。
そこで住宅の計画の際、家事動線はできる限り短く、家事動線の中心近くにお子様の落ち着くスペースを配置するよう設計しています。
よくご提案させていただくのは、オープンキッチンの近くに子供の勉強スペースを配置し
コミュニケーションを取りやすい配置をご提案いたします。
子供はおかあさんといっしょにいる時が安心で落ち着きますし、
思いついたことをすぐに話せることも子供にとっても大切になことです。
私が設計でご提案する際は、向かい合わせでカウンター越しというよりは写真の様な、いつも後ろからお子様を見守れるスタイルをご提案しています。
向かい合わせでもよいと思うのですが子供が集中するためには、目や耳からの情報が多いと遊びや勉強などの作業に集中しにくくなります。家事で洗い物などしているとママの動きや洗い物の音など無意識のうちに入ってきてしまいます。人は後ろからの音は聞こえにくいので洗い物などの生活音が聞こえにくい後ろ向きの方が集中しやすく写真のような配置をお勧めしています。また、子供との距離感も大きくなるにつれ少しずつとっていくことも大切ですのでこちらの配置をお勧めしています。
これは一つの例です。各ご家庭の子育てへの思いもあると思いますのでご要望を大切にしながらプランのご提案させていただいております。好い環境は子供達にとって人生の贈り物です。環境造りを含め設計をしていきたいと考えております。