モダン×ナチュラルが融合する家松本市

構造:木造2階建/敷地面積:97.03坪/1階面積:22.29坪/2階面積:16.02坪

STORY

  • モダン×ナチュラルが融合する家

    木の家の豊かさと楽しさがつまった住まい

    柔らかな白色の珪藻土壁や無塗装の化粧梁が醸し出すナチュラルな質感。
    十分な広さを持ちながら控えめな印象を受ける外観。
    それでいて大胆かつ変化に富んだ内部空間。
    木の家ならではの豊かさと楽しさを十分に満喫できる注文住宅だ。

  • モダン×ナチュラルが融合する家

    白壁と木が織りなす、ぬくもりの空間

    90年代から普及した、珪藻土塗り壁。
    この住まいでも、何のてらいもない白壁でありながら、漆喰壁とも塗装仕上げとも違う柔らかさで、やさしく空間を包んでくれる。
    また、床板のレッドパインや1階天井の化粧梁、2階天井に使われているパイン材も柔らかな材質で、白壁と見事に調和している。
    すっきりしたテクスチュアだからなおさら、素材の味わいを堪能できるのだ。

  • モダン×ナチュラルが融合する家

    シンプルながら変化に富んだ空間

    南北の間口に比べて東西の奥行きが長い敷地で、庭の空間を確保するため、東側の前面道路から最も奥まった西側をプライベートガーデンとし、南側は、採光、通風のため最低限必要な空地を確保。
    西側のリビングは、視線がウッドデッキを経て庭に抜けるよう、あえて天井を低くおさえ、その分、ダイニング上部を吹き抜けにすることで、タテヨコ両方にのびやかな空間になっている。
    また、こうした空間構成を反映してか、建物全体のフォルムはいくつかのボリュームに分割され、実際の規模より、控えめな印象を受ける。
    敷地の特長を活かした、豊かな内部空間と慎ましやかな外観。
    まさに、敷地と住まいが呼応した絶妙の関係といえるだろう。
    設計者の腕が冴えわたっている。

  • モダン×ナチュラルが融合する家

    豊かな暮らしを導く生活動線

    この住まいの豊かさは、生活動線にも表れている。
    特に象徴的なのは、玄関から2階へ上がる階段までの動線で、帰宅時、玄関>玄関ホール>キッチン>ダイニング>階段、という経路をたどる間、常にキッチンから見守られているのだ。
    加えて、ダイニング上部が吹き抜けになっているから、1階と2階は気配でつながっている。
    家族の深い絆が豊かな暮らしを導く、お手本のような間取りだ。

  • モダン×ナチュラルが融合する家

    住まいを明るく、快適にする吹き抜けの役割

    ダイニング上部の吹き抜けには、他にも役割がある。
    一つは、南側と東側の壁に設けられた小割りの窓から入る陽光を、室内全体に届ける“光の井戸”として。
    もう一つは、冬場、南側の上下階に設けた窓から入ってくる日射熱を取り込んで室内全体を暖め、夏場は室内の暖気が吹き抜けを介して2階に上昇し、外部に出てゆくための通り道として。
    つまり住まい全体を快適にする大事な装置なのだ。
    天井のシーリングファンは、室内の空気をゆっくり撹拌させ、上下階の気温ムラをなくすための仕掛けである。
    このように快適な住まいづくりは、信州の気候風土を熟知していなければ到底できるものではない。
    ハウスメーカーでも建築家でもなく、地域工務店だからこそできる、安心の住まいなのだ。

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