信州の気候風土に寄りそう住まいで、DIYと薪ストーブを楽しむ松本市

構造:木造2階建/敷地面積:329.72坪/1階面積:26.24坪/2階面積:9.70坪

STORY

  • 信州の気候風土に寄りそう住まいで、DIYと薪ストーブを楽しむ

    平屋のように
    おおらかでモダンな外観

    外観はおおらかな平屋のように見えるよう、2階部分のボリュームを抑え、1階をゆったりと設計した。
    L字型で建物を構成したことで、見える外壁の面積が大きくなり、ゆったりと広い印象を与える。

    建物の重心が低くても威圧感を与えないのは、塗り壁の外壁をブラックとホワイト、ツートーンで切り替えることで視覚的なボリューム感を和らげているから。

    アクセントウォールの天然スギが、外観に温もりを添える。

    モノトーンと木、3色の素材で構成したモダンな佇まいだ。

  • 信州の気候風土に寄りそう住まいで、DIYと薪ストーブを楽しむ

    パッシブデザインと
    太陽光発電で創エネな住まい

    当初、施主夫妻は平屋をイメージしていたが、使い勝手を考慮して当社の建築士が提案したのは、コンパクトな上階をプラスした2階建て。

    それにより生まれたのが、リビング上部の伸びやかな吹き抜けだ。
    垂直方向の広がりが、面積以上の開放感をもたらしてくれる。

    吹き抜けに面した南向きの大開口が日射を取り入れ、住まい全体を明るさで満たす。
    同時に、断熱性能との相乗効果で冬の室内を暖かく保つ。

    夏の心地よい風の抜けにも配慮した、パッシブデザインの住まいだ。
    屋根には太陽光発電パネルを搭載。
    エネルギー事情が不安定な時代でも、創エネ設備が安心を提供してくれる。

  • 信州の気候風土に寄りそう住まいで、DIYと薪ストーブを楽しむ

    住まいを温もりで包み、
    心を癒す薪ストーブ

    LDKに入ると、キャンプ好きなご夫妻念願の薪ストーブの炎が存在感を放つ。
    デンマーク生まれのシンプルなデザインが、天然木を使った空間に美しく調和する。

    住まいが位置する松本市は、真冬は氷点下に至る日も多い。

    足元から暖める薪ストーブの熱が、吹き抜けを通じて住まい全体を心地良い温もりで包む。
    炎を眺めて家族団らんを過ごしたり、お酒の時間を楽しんだり、
    薪の光と温もりが、暮らしを豊かに彩るだろう。

  • 信州の気候風土に寄りそう住まいで、DIYと薪ストーブを楽しむ

    木のぬくもりと
    モダンが同居するインテリア

    DIYが趣味のご夫妻。
    カスタムできる余白を残した住まいは、住まいへの愛着をいっそう高める。

    玄関ホールの壁は一部をラフなOSB合板仕上げに。
    棚をつくり付けたり自転車を見せながら飾ったり、アイデアを生かして楽しめそうだ。
    土間をイメージしたモルタル仕上げの床は、DIY作業やアウトドア用品のメンテナンスに活躍するだろう。

    天然木をふんだんに使った室内は、心落ち着く温かな雰囲気。
    屋根勾配が現れたLDKの天井は、木目の表情が印象的な屋久島地スギ材で仕上げ、フローリングには柔らかな色合いの県産安曇野マツをセレクト。

    キッチンカウンターの腰壁やリビングのアクセントウォールなどインテリアのポイントになる部分にも天然木を取り入れて、夫妻が愛する植物が似合う、ナチュラルモダンな空間にしつらえた。

  • 信州の気候風土に寄りそう住まいで、DIYと薪ストーブを楽しむ

    暮らしに溶け込む
    ワークスペース

    子育てをしながら、自宅でリモートワークを実行中の奥様。

    「家でも落ち着いて仕事ができる環境がほしい」と、主寝室の隣にコンパクトなワークスペースを設計した。

    生活音が届かない個室のため、部屋に入ることで仕事モードに自然と切り替わる。
    幅2.7mの造作カウンターは、PCもプリンターもゆとりを持って置ける広さ。

    LDKの様子が見える室内窓や、庭に面した窓を設けて、子どもの様子を時おり確認しながら過ごせるのも安心だ。

  • 信州の気候風土に寄りそう住まいで、DIYと薪ストーブを楽しむ

    将来を見据えて、
    生活機能を1階に集約

    現在はご夫妻とお子様の3人暮らし。
    しかし長い目で見れば親子で暮らす期間は短く、お子様の独立後、夫婦2人で暮らす期間の方がずっと長い。

    そこで、使い方が変化しやすい子ども部屋はあえて2階に配し、主寝室や水まわりなど、主要な生活機能はすべて1階に集約した。

    夫婦2人暮らしになれば、平屋のように最小限の動線で生活できる。
    20年後、30年後の未来を見据えた安心の間取りだ。

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