シンプルに暮らす家松本市
STORY
シンプルでありながら、個性がキラリ
片流れ屋根+箱形の外観。
いっさいの装飾がないスッキリした内部空間。
室内の移動が最短になるよう計算された動線計画。
いずれも、住まい手のライフスタイルに合わせて用意されたもの。
シンプルな中にも個性がキラリと光る注文住宅である。「技あり」の玄関まわり
お出かけ前は何かと慌ただしい。
なのに、ようやく玄関を出たとたん、雨天や寒さに気づいて家の中に逆戻りすることもしばしば。
そこで、玄関ホールの目の前にウォークインクローゼットを設けた。
これなら、いちいち寝室のクロゼットに戻らず、装いをチェンジできる。
玄関脇のシューズクロークは見かけるが、ウォークインクローゼットまである家は、なかなかない。
まさにアイデアの勝利だ。さりげなく外部からの視線を遮る外壁
一見シンプルな外観だが、安心して暮らせるよう、きめ細やかな配慮がなされている。
玄関部分の東側外壁と建物全体の東側外壁が南側にせり出しているのがそれだ。
これは前面道路からの視線を遮るためで、特に建物全体の東側外壁は、視線を遮ると同時に、家の形をシンプルに見せるため、上方にいくほど南側に長くせり出している。
それが功を奏して、外に気兼ねなくバルコニーで洗濯物を干せる。
このさりげなさがうれしい。2階寝室は屋根裏部屋の雰囲気
この家は、1階にLDKと水回り、2階に各寝室を配置している。
2階各寝室の天井は、サンプロの標準仕様で、パイン無垢板張り+化粧梁。
珪藻土壁のやわらかな表情と相まって、何とも素朴な味わいがあり、屋根裏部屋のような雰囲気だ。
リラックスできる空間に何が求められているかを熟知したデザインといえよう。ゆったりしたキッチンカウンターで省スペース化
慌ただしい朝は朝食の時間も惜しいほど。
だからこの家では、対面式キッチンのカウンターが広く、ダイニングテーブルを兼ねている。
これなら配膳も食器の片付けもあっという間にできるし、ダイニングのスペースが省ける。
もちろん、来客時など改まった食事の場合は和室を使えばいい。
和室に出入りする建具は全て引き込めるので、リビングと一体の広々とした空間で食事を楽しめる。
こうして、コンパクトながらTPOによって空間を使い分けられる懐の深さ。
暮らしを考え抜いているからこその選択なのだ。