信州の景色に馴染む 南欧風の家茅野市
STORY
家族3人の心地よさを求めて
真っ白な壁に映える、オータムマロンのやわらかな茶色の洋瓦。
アーチ型に切り取られた玄関ポーチや格子窓。
南欧風デザインのおおらかな明るさが、信州の景色に溶け込んでいる。
この家に住むのは、夫と妻と子ども。青い空と太陽が似合う南欧風住宅には、家族3人が暮らすための、あたたかな心地よさで満ちている。家中に散りばめた愛猫の特等席
この家の物語に欠かせないのは、愛らしい仕草で家族に寄り添う愛猫。
「せっかく家を建てるのだから」と、飼い主と猫がお互いにストレスなく暮らすことができるようアイデアを家中に散りばめた。
たとえば、愛猫のいたずら防止を考えて、キッチンにはあえてドアをつけてクローズドな空間に。猫にとって危険な食べ物や火の元から愛猫を守ることもできる。
キッチンのそばには小さなスペースながらペットルームも完備され、家族の一員として一緒に暮らしていく準備は万全。
この家では、すべての場所が猫にとっての特等席なのだ。毎日が特別になる 心躍るデザイン
LDKを彩るのはコーヒー色のナチュラルインテリア。
対面式キッチンには造作窓を設置し、クラフト感ある雰囲気が家族のお気に入りだ。
吹抜けの小窓や畳スペースの襖戸も造作し、心躍る要素を各所にちりばめた。家族の時間を映し出し、経年変化する自然素材
壁の仕上げには珪藻土塗り壁、リビング横にある畳スペースには和紙畳を採用。
そして水まわり以外は全て無垢床という贅沢な仕様のため、家中どこへいっても自然素材を感じることができるのだ。
家族が多くの時間を過ごすこの家は、深呼吸したくなるような空気に包まれている。
また自然素材ならでは経年変化も楽しみのひとつで、使い込むほどに風合いが増し、味わい深い趣が生まれる様子が楽しめる。
それはまるで、いつのまにか背が高くなる子どもの成長のように。
あるいは、幸せを分け合いながら夫婦が共に過ごした時間のように。
この家も一緒に成長し、愛しい時間を共有していく。スマートな家事動線
「ゆとりある暮らし」のためには、家事動線こそ重要。
この家ではキッチンやランドリーといった水まわりをまとめたことで、最短経路で家事を行うことができる。
2階の物干し~アイロンがけスペースは、まるで秘密基地のような「楽しさ」をとりいれているのもポイント。室内窓を通じて1階の様子を感じることもできる。
洗濯ものを干しながら望む信州の山々が美しい。毎日の家事をポジティブに楽しむ土台を、設計の力が支えている。「特別な場所」の書斎
主寝室の一角に設けたのは、ウォークインクローゼットも兼ねた書斎だ。
品のいいカラーで仕上げたこの場所は、仕事や勉強に集中するのにぴったりの落ち着いた雰囲気。
他の部屋と統一感を出しつつも特別な場所を演出した。
窓から差し込む太陽や月の明かりが、この家に住む家族の暮らしをやさしく照らしている。